銀棺の一角獣
「お――お待ちになってください! 何をしようというのですか!」


 傲然と立ち尽くしているアシュリーを強引にライオールは抱え上げてそのまま進み始める。


「寝室はどこだ?」


 通りがかった使用人に寝室の場所を確認し、強引に室内に入り込む。それと同時にアシュリーはベッドの上に放り出された。


「三年間一人寝だったんだ。ツケは払ってもらうぞ」

「そんな――おっしゃってる意味がわかりません……!」


 ともに過ごした三年間よりもはるかに濃厚な口づけが落ちてくる。アシュリーが背中をしならせると、あっという間に着ている物が床の上に投げ出されてしまう。


「わからないならいい。思い出させてやるまでだ」


 唇が頬に触れ、喉に落ちて、胸へと滑る。懐かしい感覚に、アシュリーの身体から力が抜ける。あとはライオールになされるままだった。
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