銀棺の一角獣
「ライオール陛下。一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
ライオールの側へと歩み寄ったアルティナは、一礼してから口を開く。
「それは問いの内容にもよるな」
ライオールの緑色の瞳が獰猛な輝きを放つ。ただ一つ、聞きたいことがあっただけなのに頭から食われそうな感じがしてアルティナは身を震わせた。
一度視線を下に落とし――下を向いたまま口角を上げる。何とか笑みの形になったと判断したところで、彼女は視線をライオールに合わせた。
「いえ――たいした話ではないのです」
面白がるように、ライオールは片方の眉を上げる。
「たいした話でもないのに今持ち出すと?」
そうすると、彼の獰猛な雰囲気が少しだけ変化した。
柔らかくなった雰囲気にどうしたらいいかわからなくなって、アルティナはまた視線をそらせる。
広間に集まっている者たちは、誰も動こうとはしなかった。遠巻きに二人の様子を眺めているだけだ。
ライオールの側へと歩み寄ったアルティナは、一礼してから口を開く。
「それは問いの内容にもよるな」
ライオールの緑色の瞳が獰猛な輝きを放つ。ただ一つ、聞きたいことがあっただけなのに頭から食われそうな感じがしてアルティナは身を震わせた。
一度視線を下に落とし――下を向いたまま口角を上げる。何とか笑みの形になったと判断したところで、彼女は視線をライオールに合わせた。
「いえ――たいした話ではないのです」
面白がるように、ライオールは片方の眉を上げる。
「たいした話でもないのに今持ち出すと?」
そうすると、彼の獰猛な雰囲気が少しだけ変化した。
柔らかくなった雰囲気にどうしたらいいかわからなくなって、アルティナはまた視線をそらせる。
広間に集まっている者たちは、誰も動こうとはしなかった。遠巻きに二人の様子を眺めているだけだ。