銀棺の一角獣
アルティナはベッドの上で膝を抱え込んだ。棺の中におさめられていたにも関わらず、蓋を開いたとたん姿を消した一角獣。あれはいったい何なのだろう。
守り神ということだけはありえない、とアルティナは結論づける。
守り神ならば、あの状況でアルティナたちを見捨てるはずはない。自分だけ姿を消すなんてありえないはずだ。
では、なぜライオールは一角獣にこだわるのだろう。
「他人の大切なものを取り上げるのが快感」
と彼は言っていたけれど、それだけではなさそうな気がする。快感を追い求めているだけにしては、彼の表情は鬼気迫るものがあった。
何がどうなっているのかさっぱりわからない。あまりにも考える材料が少なすぎて。
ベッドの上で膝を抱えたまま、アルティナは次に起こる何かを待ち続けた。
守り神ということだけはありえない、とアルティナは結論づける。
守り神ならば、あの状況でアルティナたちを見捨てるはずはない。自分だけ姿を消すなんてありえないはずだ。
では、なぜライオールは一角獣にこだわるのだろう。
「他人の大切なものを取り上げるのが快感」
と彼は言っていたけれど、それだけではなさそうな気がする。快感を追い求めているだけにしては、彼の表情は鬼気迫るものがあった。
何がどうなっているのかさっぱりわからない。あまりにも考える材料が少なすぎて。
ベッドの上で膝を抱えたまま、アルティナは次に起こる何かを待ち続けた。