銀棺の一角獣
アルティナの幽閉されている部屋の扉が叩かれたのは、それからさほど時間のたたないうちだった。
扉の下部に開けられた穴から、食事の載った盆が滑らされる。
「……何があったのですか?」
アルティナはそうたずねたけれど、扉の向こう側にいる何者かは、アルティナの問いに答えることなく無言で盆を押しつける。
受け取ったアルティナは、食事には手をつけることなくそのまま床の上に置いた。
食欲なんてない。
ベッドに戻ってまた、膝を抱えて座り込む。壁に背中を預けるとアルティナは大きく息を吐き出した。
盆を持ってきてくれた人もアルティナの問いには答えてくれなかった。
「盆を戻せ」
しばらくして、扉の外から声がかけられる。アルティナは無言のまま、手をつけていない盆を扉の穴から外へと押し出した。
扉の下部に開けられた穴から、食事の載った盆が滑らされる。
「……何があったのですか?」
アルティナはそうたずねたけれど、扉の向こう側にいる何者かは、アルティナの問いに答えることなく無言で盆を押しつける。
受け取ったアルティナは、食事には手をつけることなくそのまま床の上に置いた。
食欲なんてない。
ベッドに戻ってまた、膝を抱えて座り込む。壁に背中を預けるとアルティナは大きく息を吐き出した。
盆を持ってきてくれた人もアルティナの問いには答えてくれなかった。
「盆を戻せ」
しばらくして、扉の外から声がかけられる。アルティナは無言のまま、手をつけていない盆を扉の穴から外へと押し出した。