銀棺の一角獣
ライオールとの交渉
話を終えて、アルティナはキーランへと使いを出す。ケイシーに呼ばれてやってきたキーランは、すぐにカレンを客人として王宮に滞在させることに同意してくれた。
カレンに用意されたのは別棟――騎士たちが滞在している部屋のすぐ近くだ。身の回りの世話をする従僕をつけて、カレンをその部屋に送り出すと、キーランはアルティナのところへと戻ってきた。
「いろいろご面倒をおかけして申し訳ありません」
アルティナの謝罪に、キーランは手を振ってそれを話題からそらせた。
「それはいいけど、僕にできることある?」
「……一角獣についてなのですが」
アルティナは口を開いた。ここに幽閉されてからというもの、彼に対する信頼感は大きくなっていく一方だ。
「国王にのみ伝えられる伝承があるのだそうです。わたしは大急ぎで即位して、大急ぎで出立しなければならなかったものですから……」
「その伝承を受け継ぐことができなかった?」
アルティナは頷いた。
カレンに用意されたのは別棟――騎士たちが滞在している部屋のすぐ近くだ。身の回りの世話をする従僕をつけて、カレンをその部屋に送り出すと、キーランはアルティナのところへと戻ってきた。
「いろいろご面倒をおかけして申し訳ありません」
アルティナの謝罪に、キーランは手を振ってそれを話題からそらせた。
「それはいいけど、僕にできることある?」
「……一角獣についてなのですが」
アルティナは口を開いた。ここに幽閉されてからというもの、彼に対する信頼感は大きくなっていく一方だ。
「国王にのみ伝えられる伝承があるのだそうです。わたしは大急ぎで即位して、大急ぎで出立しなければならなかったものですから……」
「その伝承を受け継ぐことができなかった?」
アルティナは頷いた。