銀棺の一角獣
ライオールが口にした通り、アルティナは一週間後に祖国に戻れることになった。とはいえ、ほんの一時のこと。
神殿にて伝承を継いだらすぐに戻らなければならない。国から連れてきた騎士たちの生き残り、五名も同行を許された。
本当ならアルティナは彼らは置いていきたかった。まだ動くのがやっとのルドヴィクまで連れて行くわけにはいかないから。
けれど、彼らはアルティナに同行すると言い張った。彼女を一人にするわけにはいかない、と。
結局アルティナが折れて、彼らはアルティナが乗っている馬車のすぐ後ろに続いている。
ディレイニー国を出立するにあたって、アルティナは再び喪服に身を包んだ。まだ喪が明けたわけではない。ライオールに気兼ねして、華やかな色合いのものを身につけていたけれど、父や兄を失った悲しみは癒えたわけではない。
どう政務の都合をつけたのか、キーランもアルティナに同行していた。お目付役なのかもしれないと思うが、真偽のほどはわからない。
神殿にて伝承を継いだらすぐに戻らなければならない。国から連れてきた騎士たちの生き残り、五名も同行を許された。
本当ならアルティナは彼らは置いていきたかった。まだ動くのがやっとのルドヴィクまで連れて行くわけにはいかないから。
けれど、彼らはアルティナに同行すると言い張った。彼女を一人にするわけにはいかない、と。
結局アルティナが折れて、彼らはアルティナが乗っている馬車のすぐ後ろに続いている。
ディレイニー国を出立するにあたって、アルティナは再び喪服に身を包んだ。まだ喪が明けたわけではない。ライオールに気兼ねして、華やかな色合いのものを身につけていたけれど、父や兄を失った悲しみは癒えたわけではない。
どう政務の都合をつけたのか、キーランもアルティナに同行していた。お目付役なのかもしれないと思うが、真偽のほどはわからない。