誰かが始める断片劇
「ふふ、あははっ……あ、あまり笑わせないでよ……ふふっ……む、胸が、苦しい……」


「え、今の話そんな大惨事レベルにおかしかった?
え……ていうか大丈夫?」


「う、うん……なんとか」


「それはよかった。まさか笑いすぎの呼吸困難で死亡じゃ恥ずかしすぎるもんね」


「ふふ、そうだね」


「じゃあ、僕はそろそろ帰るよ」


「うん、またね」


「うん、また」


別れを告げながら、私は思った。


この日常がずっと続けばいいな、と。
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