本当の愛を教えて。
これは…まだ、私がお金持ちだったときのお話…
「お嬢様、お嬢様…!」
んっ…眠い中、私を起こしてる?
でも…今日は、何もないはず…
「千鶴様っ!? 起きてください、旦那様がお呼びですよ…!?」
…お父様が?
私は、眠いと叫んでいる頭を無理矢理叩き起こすように 目を開けた
「お嬢様、旦那様がお話があるようなので 支度をしましょう」
目を開けて、直ぐに見えたのは 私の執事沖田 レン(オキタ レン)
身長は高く、顔も人並み以上にカッコイイ…頭も良いし、運動もできる 何と言っても、私の身の周りの事が完璧に出来る
「レン…」
「お嬢様、おはようございます。 急いで、身支度をしちゃいましょう。」
「…眩しぃ…おやすみぃ…」
そして…私はまた眠りにつこうと…し…
「千鶴…起きろ」
どす黒い声で、睨み見下ろしているのは さっきとは違う レンが居た…
「はぃ! おはようございますっ!」
私は、ブラックレンには叶わず…逆らえないのです…
「お嬢様、おはようございます。」
何事もなかったように、笑顔で挨拶してくるレンに…
私は、ただ顔を引きずりながら 支度をした…