ほんとのきもち 届くまで

大慌てで準備をすまし、寝坊人のこうれい、食パンをくわえたまま家を飛び出した。

「今日はクラス発表なのにぃー!」
足を休めることなく、大急ぎで走ると
だんだん学校が見えてきた。

掲示板に群がる人達を見て
「ふぅー間に合った」
と胸をなで下ろす。
そのとき、風が吹いてきてキレイに咲いた
桜が舞い踊る。

視界に入ってきたのは、いつも見なれた“あいつ”
だった。
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