約束の花~命と恋の物語~
ガラッ
「母さん!俺からも…俺も亜弥がいなくなったら生きる希望を失う。だから一緒に…いさせて、ください」
母さんと亜弥の前に飛び出してって言った。
本当は来たら最初に俺が言おうと思ってた言葉。
亜弥に…先越されちゃったな。
「…祥…」
「一緒にいさせてください。全てを投げ出してでも亜弥を支えたい。そう言ったけど、勉強は頑張るよ。いい大学行く。亜弥を支えながら…。」
母さんに懇願する。
母親に頭を下げるのは初めてだった。
亜弥も起き上がって、
「お願いします…我が儘言ってるのはわかってます。」
頭を下げる。
二人で頭を下げて祈るように願う。
「祥のお母さん…」
母さんがボソッと呟く。
「長いでしょ。…お母さんって呼びなさい…」
…え?
母さん?
「…え」
「二人の交際を認めるわよ。」