約束の花~命と恋の物語~



式は、俺が先にバージンロードに行って、


亜弥がお父さんと腕を組んで、


車椅子で俺の隣に来る。


「亜弥を幸せにしてやってくれ」


交代の直前、お父さんが俺に言った。


「はい…必ず」


俺は力強く頷いた。


亜弥は、すげー綺麗で、


すげー眩しい笑顔。


きっと俺はこの日を忘れない。


十年前の約束を果たした瞬間。



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