約束の花~命と恋の物語~
約束の花
なぁ、亜弥。
俺はお前が脊髄小脳変性症だって知った時、
ひどく落ち込んだんだ。
正直、受け入れられる気がしなかった。
怖じ気づいたんだ。“未来はない”って。
でもお前は諦めなかった。それどころか誰にも言ってなかった夢を、
俺に教えてくれた。
嬉しかった。だから俺は全て受け入れて気持ちを伝えて、全てを投げ出してでも、
亜弥を支えると決心した。
お前が俺を『生きる希望』と言ってくれたように、
俺にとってもお前が『生きる希望』だったんだ。