約束の花~命と恋の物語~
しばらく走ると海が見えてくる。
青く、太陽が反射して眩しいその海面は
まるで俺の気持ちみたいだった。
海岸に着くと、最初に目についたのは
いつも通り、座って海を眺めてる、
白い帽子の…
「亜弥」
亜弥は俺が名前を呼ぶと白い眩しい帽子とふわふわの茶髪をなびかせて、
可愛い笑顔で振り向く。
「あ、祥きたー!」
その眩しい笑顔は
眩しいこの風景と
すごく合っていて、
思わず笑ってしまった。