約束の花~命と恋の物語~
「ちょっと、いいですか。」
柊乃花の後をついていくと、そこは
屋上だった。
「話があるんだよな?なに?」
柊乃花は振り向くと、
「亜弥ちゃんには口止めされてたんですけど…」
と、言いにくそうに言った。
そしてこの後信じられないことを口にした。
「亜弥ちゃん」
「…病気なんです」
…………………。
…………………。
え?
言ってる意味がわからなかった。
病気…?
亜弥が?
なんの…
「幼い頃から可能性はあったんです。でも、医者も家族も親戚も…皆、軽いものだと、思ってました。」
…思って…た?
じゃあ…
「重いのかよ…」