約束の花~命と恋の物語~



「それなのに…貴方はなにやってるんですかっ」


柊乃花の涙が止まらない。


「一番辛いのは亜弥ちゃんなんですっなのに…」

「本当は一番理解して、支えて、傍にいてあげなきゃいけない貴方が…っ」

「なに怖じ気づいてんですか!!!!!!!!」


…っ


「病気だと知ったら亜弥ちゃんを避けるんですか?そんな軽い想いなんですか?」

「軽い想いなら…っ、今すぐ亜弥ちゃんに別れを告げてきてっ、軽くないなら…大切な想いなら…伝えて、傍にいてあげて…っ」


そう叫んで柊乃花は走って行った。


……………ははっ


俺はバカか…


言われて気付くなんて…


遅ぇだろ…


遊園地のあの日から…伝えるって


決めたはずだろ!!



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