幻月幻夢
「ええ、あなたのことは鳥勾と呼ぶわ。良い?」


『はい。』


「鳥勾もう少し私の近くに来て。」


『はい。』


鳥勾が私の近くに来ると私は鳥勾を抱きしめた。


『桜花様・・・!』


「不思議ね。あなたが近くにいると、凄く安心する。昔からずっと一緒にいたみたいに。」


乱れていた心が休まる。


普通は恐ろしいはずなのに・・・。


『ですがあまり抱きつかないでください・・・。』


「何故?」


『私は男です。』


『でもあなたは、幻獣でしょ?』


私がそういうと、鳥勾は私から少し離れ近くにあった布を被った。
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