幻月幻夢
すると少しずつ布の下の姿が変わっていく。


そして、私の目の前に一人の青年が現れた。


その青年の目は、鳥の様に鋭く髪は茶色で短い。


「鳥勾・・・なの?」


「はい。そうです。」


布で体を鳥勾は隠し私に微笑む。


「人間の姿になれるなんて。」


「私以外の者も変化できますよ。紫刹もそうでしたでしょ?」


「確かにそうだったわね。」


「さあこれで分かりましたね?私は男です。気軽に抱きつかれては困ります。」


鳥勾の言葉にさっき自分がした行動を思い出す。


「私・・・!」


何てことをしたのだろう?


顔が一気に熱くなる。


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