幻月幻夢
「王が私の裸をみたいなら見ても良いぞ。」


「誰があなたの裸なんて!・・・っつ!?」


反論し勢いで振り返ると、白髪で金の目をした男が“裸で”こちらを見ていた。


「☆●■▼〇!!!!」


驚きのあまり自分でも理解できない言葉を発し慌てて後ろを見る。


ズラトロクは、ただ楽しそうに後ろで笑っている。



「王よ。もう見ても大丈夫だ。」


恐る恐る振り返ると確かにズラトロクは服を着ていた。


「さっきは良い反応だったな。」


面白がっている目を向けられ、カッと顔が熱くなる。


「その反応だと男にはあんま慣れていないようだな。」


「五月蠅い!」


右手を上げるがすぐにズラトロクに腕を掴まれる。


「気の強い女。王じゃなければ俺の女にしたいくらいだな。」
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