幻月幻夢
第四章
あれから城に戻り、男の子は別の部屋で看病している。
「はぁ~。」
『どうしたんですか?そんなため息なんかついて。』
「鳥勾、元の姿に戻ったのね。なんかね、さっきは偉そうに王になるって言ったけど何をすればいいか分からないし、私に力があるか分からなくて不安だわ。」
『あなたは、まだこちらの世界に来たばかりだから本当の力の出し方を知らないのです。時間はあります。焦らずゆっくりと力を使いこなせるようになれば良いのです。』
「それでも焦っちゃうわ。あんな姿の村を見たら…」
『桜花様。』
「今の私は無力よ。あの子を抱きしめることしかできなかった。」
小さい体で必死に苦しさから耐え生きてきた男の子の姿が目に焼き付いている。
「私少しでも早く自分の力が使えるようになるように頑張るわ。」
『私も出来ることは手伝います。』
「ありがとう。鳥勾。」
「はぁ~。」
『どうしたんですか?そんなため息なんかついて。』
「鳥勾、元の姿に戻ったのね。なんかね、さっきは偉そうに王になるって言ったけど何をすればいいか分からないし、私に力があるか分からなくて不安だわ。」
『あなたは、まだこちらの世界に来たばかりだから本当の力の出し方を知らないのです。時間はあります。焦らずゆっくりと力を使いこなせるようになれば良いのです。』
「それでも焦っちゃうわ。あんな姿の村を見たら…」
『桜花様。』
「今の私は無力よ。あの子を抱きしめることしかできなかった。」
小さい体で必死に苦しさから耐え生きてきた男の子の姿が目に焼き付いている。
「私少しでも早く自分の力が使えるようになるように頑張るわ。」
『私も出来ることは手伝います。』
「ありがとう。鳥勾。」