もし、君の涙を拭えるなら
嫌だな……






お腹の辺りが、痛くなってきた。私は、助けを求めて、優子の方を見る。






優子と目が合った。ニヤリと笑う優子。






お気楽でいいな。






そうは、言うけど、優子は次だ。緊張はしてるんだと思う。






いつもより、笑顔がキツイなと思った。






優子が、立ち上がって前に出る。






みんな優子に注目する。






「T市立第五中学校から来ました。来栖優子(くるすゆうこ)です。同じクラスの、立花さんとは、小学校からの、幼なじみです。優子って、呼んで下さい。よろしくお願いします。」






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