もし、君の涙を拭えるなら
そう言って、いつもの笑顔で、お辞儀をする。






拍手が起きる。






優子は、こういう立ち回りが上手いと思った。






それに比べて、私は……。





「ああ!緊張した。みづき、頑張って!終わったら、案外スッキリするよ!」






大きな声で、優子が真ん中辺りの席の私に向かって、話しかける。






私は、頷くしかなかった。





優子が、席に戻ると、優子の周りの子が、優子に話しかけて、楽しそうに笑っている。






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