もし、君の涙を拭えるなら
私は、頷いて、大きく深呼吸をする。
「はじめまして。」
一言言うと、私は後ろを向いて、チョークを持った。
“立花海月”
なるべく丁寧にそう書いて、チョークを置き、前を向いた。
「立花海月(たちばなみづき)です。T市立第五中学校から来ました。もう知ってると思いますが、来栖さんとは、小学校からの、幼なじみです。」
ここで、私は少し笑って、さっきの男子を見た。
「私の名前は、“みづき”の他にもうひとつ呼び方があって、……“くらげ”とも読みます。中学校まで、くらげと呼ばれてました。呼び方は、みづきでもいいですが、くらげと呼ばれても、返事をします。よろしくお願いします。」
「はじめまして。」
一言言うと、私は後ろを向いて、チョークを持った。
“立花海月”
なるべく丁寧にそう書いて、チョークを置き、前を向いた。
「立花海月(たちばなみづき)です。T市立第五中学校から来ました。もう知ってると思いますが、来栖さんとは、小学校からの、幼なじみです。」
ここで、私は少し笑って、さっきの男子を見た。
「私の名前は、“みづき”の他にもうひとつ呼び方があって、……“くらげ”とも読みます。中学校まで、くらげと呼ばれてました。呼び方は、みづきでもいいですが、くらげと呼ばれても、返事をします。よろしくお願いします。」