もし、君の涙を拭えるなら

くらげ

その日の夜。






私は、寝る支度をして、ベットの上に座って、携帯で優子と話していた。






『何!?吉原のこと気になるの?みづきが?』






大きな声で、優子が電話の向こうで驚いている。






「いや、別にそんなに気になってるって、訳じゃないんだけど、……少しね。」





私は、くまのぬいぐるみを抱き締めながら、優子に言った。






『みづきがねぇ。まあ、高校生になったんだし、好きな人の一人や二人いないとねぇ。』






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