もし、君の涙を拭えるなら
『大丈夫だって。みづきだよ?』






いやいや。私だから、なんなんだって、話だよ。






無理に決まってる。人見知りが、激しくてまだ高校の人と、誰とも話してないのに、いきなり男子っていうのは……。






「無理。」






はぁー。と、電話の向こうで、明らかに大きなため息を、優子はついた。






『みづきさ、人生チャレンジだって思わない?ここで、明日みづきが、吉原に話しかけるか、話しかけないかで、人生変わるかもよ?』






確かに、人生が変わるかも知れないけど、それとこれとは、話が別だ。






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