もし、君の涙を拭えるなら
『みづき!僕だよ。』






私は、もしかしたら、朝で寝ぼけていて、幻覚幻聴が起きたのかもしれない。






もしくは、まだ夢の中なのか……。






『みづき?大丈夫?体調悪いの?』






そいつは、心配そうに私に近寄ってきた。そう、近寄ってきたのだ。






「動いた……。」






私のそばで、動いている、黒い目の、ピンクのリボンをしたそいつは、ニッコリと笑って、私に言った。






『おはよう、みづき。』






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