もし、君の涙を拭えるなら
そう言って、優子はその場でヒラリとひとまわりした。






「優子。止めなよ、こんな人がいっぱいのところで……パンツ見えるよ。」






優子は、慌ててスカートを押さえた。






「いやん。みづきのエッチ。」






「はいはい。」






笑って話をしながら、私たちは改札を通った。






今は、朝の通勤ラッシュ時。改札を抜けるのにも、一苦労だ。






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