もし、君の涙を拭えるなら
それに、くらげは、結構大きい。鞄に入らないかもしれないし…





『ねぇ、みづき。お願い。』





そんな目で私を見ないで……。





黒く大きい二つの目玉が、じっとこちらを見ている。




なんか、勢いに負けそう……。





「う……だーめ。大体、くらげは、鞄に入らないでしょ。」





これが、くらげが学校に行けない最後の理由だった。




『大丈夫。もう実験済みだよ。入るから!』





だから、その理由が無くなると、くらげを連れていけない理由が無くなる。





< 45 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop