もし、君の涙を拭えるなら
改札を通って、高校までやく三分の道のりを、私たちはゆっくりと、五分かけて歩く。






「いや〜、毎朝七時出は、少々キツいね。」






優子は、目をこすって欠伸をしながら言う。






今日は良く晴れている。






「そうだね。」






優子が、私の顔をジッと見る。






「何?」






「みづきさ、もっと愛想良くしたらいいのにー。せっかく、可愛いんだからさ。」






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