もし、君の涙を拭えるなら
何を言っているんだ、この子は。






「おだてても、何も出てこないよ?」






私が、苦笑気味に言っても、優子は聞いていないようで、話を続ける。






「スカートだってさ、もう少し短くしなよ。足細いんだし。」






そう言って、優子は私のスカートをぴらっとめくる。





私は、慌てて押さえながら、優子に抗議をする。






「やめろ、変態。だって、短くすると階段上がるときとか、パンツ見えるじゃん。」





優子は、私の言葉を聞くなり、ため息をついた。






< 6 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop