パパとママ、そしてあたしの物語


「もう少しで生まれるね」


あたしもパパの膝に頬を乗せて、その卵とパパの端正な顔を眺めた。


「今度は、ママ、いつまで一緒に居てくれるかな…?」




ママが生まれてくるのは、とても嬉しい。


でも、またサヨナラを言う日が来てしまうのを、あたしは知っている。


パパとあたしは、何度も何度もそれを繰り返してきたのだもの。


< 4 / 7 >

この作品をシェア

pagetop