しゅわしゅわさいだー
ダッシュの効果もあってか、いつもと同じくらいに着いた。


「おはよー」

「あ、美桜。おはよ」


この可愛い子は、小野寺梨加。

凄くスタイルが良くて、隣に並ぶのには抵抗があるくらいなんだよね。


「今日ね、ダイヤすっごい乱れててさー。最悪だったよ」


ボサボサの髪の毛を手櫛で直しながら話していると、ふとあのイケメンくんを思い出した。


「美桜、何にやけてんの?」

「え!?」


梨加の指摘に慌てて頬を押さえる。


「さては恋でもした?」


にやにや、と冗談で聞いてくる梨加に戸惑いながらも、やっぱり梨加には言うべきだよね、と思って頷いてみた。


「え、ま、まじで?」


あたしの予想外の返答に梨加の大きな目が更に大きく見開かれた。
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