しゅわしゅわさいだー
どうしよう…。

えっと…まずどうやって話し掛けよう?

そんなことを考えているうちに彼はあたしの目の前を通り過ぎて行っちゃった。


あーあ…、梨加に何て言おう。

流石にこの電車に乗らないと間に合わないから、あたしはとぼとぼと歩き出した。


…ん?これは定期…?

あたしの足元には誰かの定期が落ちていた。

どうしよう、ないと困るよね…?

あたしはその定期を拾い、パスケースを見るとK高校の生徒証が入ってた。

ん、この顔…え、あのイケメンくんのじゃない!?

そっか、渡せば少しくらい話せるじゃん!
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