生意気な後輩君



どれだけ時間が経ったのか、

カチカチ。

時計の音が大きく聞こえるくらい、辺りは静まりかえっていた。


「さあ、帰ろう。」

と言うと、

「先輩、襲っていいですか。」

と言われた。

「無理。」

と素っ気なく言うと、彼は
「また捲れてるよ。」

と言った。

慌ててあたしが直すと、彼は

「それ、俺のこと挑発してんだよね??」


と言う。

挑発なんてしてないよ。
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