生意気な後輩君



途中、
「先輩はなんて呼んで欲しいの??」


と言われて、まだ1度もこいつの下の名前で呼んでないことに気づいた。

確か、1週間前、

「これからは下の名前で呼んで下さいね」

とかなんとか言ってたよね。


まーいいや。


「好きに呼んでいいよ。」


と言うと、こいつは

「じゃあ、愛美って呼びます。」

と言った。

「生意気な。」

と言って彼の背中を叩く。

「奈智って呼んで下さい。」


彼はあたしの指に指を絡ませてきた。
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