天神学園高等部の奇怪な面々27
「はい、話が脱線したから授業戻るぞぉ」

黒板に向かう銀。

「今回はベクトルの話な、ベクトルってのは、力が向かう方向…例えば…」

小難しい顔をして腕を組む銀。

「なーちゃんの愛なんかは、ベクトルが俺に向かってるわな」

早くも再び脱線し始めた。

「だぁって、聞いてくれる?ニコリともしないくせに、甲斐甲斐しく俺の世話だけは欠かさずやってくれんだぜ?どう考えても愛されてると思わね?」

知らねぇよ。

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