天神学園高等部の奇怪な面々27
「えっ、そうなのか?」

あっさり真に受ける鷹雅。

世間知らずというか何というか、何て素直なんでしょうね、この鴉天狗は。

クルリと振り向いた鷹雅は。

「お、おいっ、遊里っ」

珍しく名前で遊里を呼び捨て。

「お、お前…生意気な事ばっかり言ってないで、ちょっとこっち来いっ!」

「ん~???」

天真爛漫な遊里、いともあっさり鷹雅のそばに。

(お、おおぉおぉおぉ…)

近い。

こんな間近にまで接近されたのは、屋上でのハグ以来かもしれない。

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