天神学園高等部の奇怪な面々27

えー、と声を上げる遊里。

「魔法でなーちゃんを虜にしたのぉ？」

それでは本当に好きになってもらった事にはならないのではないか。

口を尖らせる遊里だが。

「違ぇ違ぇ」

銀は首を振る。

「そんな事しなくても、天才魔法使いだから不可能はねぇよって話。魔法使わなくても、何てーの？この身から溢れ出す、抑えようのないイケメンの魅力？フェロモン？ってーの？そういうので、なーちゃんを惚れさせずにはいられなかったっつーのかな？くーっ！モテる男はツレェよな！そう思わね？」

非モテな理事長にはわかりません。