俺様でヤキモチな彼氏様
龍の大きい手があたたかくて落ち着く。



大きくて、あたたかい手₋₋₋。



「龍の手、好き₋₋₋。」



頭を撫でてくれた龍の左手を、両手で包む。



本当に落ち着く。



いつまでもこうしてたいと思う。



昨日初めて会ったのに、不思議₋₋₋。



「₋₋₋お前、可愛すぎだから。」



ボソッと龍が何かをつぶやいたから、顔を上げて首を傾げる。



なんて言ったの?



そう聞こうと思ったら、何かやわらかいものが口にあたった。



目の前には龍のドアップ。



えっ?



何これ₋₋₋。



すぐに口にあった感触はなくなった。



一瞬の出来事でよく分からない。



「龍、今なにしたの?」



「₋₋₋キス。」



キス₋₋₋?



₋₋₋き、キス!?



バッと立ち上がる。



「き、キスって₋₋₋。」



自分の唇をそっと触れる。



あたし龍と₋₋₋。



キスしちゃったの?
< 16 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop