キミが本当の恋を教えてくれた。
行きたくなくなるじゃねぇか。

オレだって本当は蘭と離れたくねぇ。

ポケットから箱を取り出して、ふたを開けた。

「え・・・?」

「オレが帰ってきたら・・・結婚しよう」

それは指輪。

東京に行くと決まってから、蘭のために買ったから、半年ぐらい前になるかな。

「匡・・・!」

「だから、それまでこれを大事に持っとけ」

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