キミが本当の恋を教えてくれた。
ソイツの名は、小林美喜。

実は、アタシがソイツの名を知ったのは4ヶ月前だ。

アタシが学校で日直で居残りをしてた時だった。

「あら、もしかして宇賀神蘭さん?」

「え、あぁはい。誰ですか?」

「あ~、知らないか~。ちょっとショックかもぉ」

「ごめんね」

「いいの、いいの。ウチは、昨日隣のクラスに転入して来た、小林美喜」

「小林美喜さん…」

その時は、どっかで聞いたことあるなと思った程度だった。

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