キミが本当の恋を教えてくれた。
ここでアタシは気づかなかったんだ。

この女が鬼神の総長だってことを…。

「美喜でいいよん、蘭ちゃん?」

「あ、うん!」

それから毎日、休み時間や放課後にアタシのところに来るようになった。今ならわかる。

コイツは、アタシが桜鬼の総長だって知ってて近づいたことを。

アタシは油断していたんだ。

そして、抗争を起こそうと予定していた日の1週間前のことだった。

いつものように、小林美喜と放課後話していた。

< 73 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop