「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」
白躑躅
あたしが神崎さんの名を聞いたのは、神崎さんたちが大学に押し掛けてきた翌日だった。




「刹那?昨日のハナシ聞きたいなぁ」
「昨日?」




登校してすぐ綾ちゃんに後ろから抱きつかれて、あたしは肩をびくつかせながら振り向いた。




「帰って来なかったもんね。愛されてきた?」
「ちが…そんなんじゃないわ!」
「否定に力入ってるんだけど…?」
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