「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」
「着いたよ、お嬢様」
「わぁ…」




男が連れてきてくれたのは中学時代に付き合っていた彼氏とクリスマスイルミネーションを見に来た遊園地だった。




「チケット買ってくるね」




男はすぐに混みあうチケット売り場に乱入して行った。
そこに、中学時代に付き合っていた彼氏の面影を見て、あたしは軽くため息をついた。

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