「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」
「大切な人を救いに行くの」




決意づいたあたしの瞳に反対する友達なんていなくて。
みんなの「行ってら」が聞こえるより早く、あたしは駆け出していた。




妖しいみんなの瞳にはもう、心配の色は伺えない。
らしいと言えばらしい。




楽しいくらい暖かいクラスメイトたちの輪は、あたしの帰る場所。
もう一度この暖かさにダイブすると誓って。
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