「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」
開け放たれた扉は、あたしの背を押す。
駆け出そうとしたあたしの腕を、夏乃が掴む。
「行くなら私も連れてってよね、刹那姉サン?」
「獄瀬さん?痛いかもよ?生きて帰れる保障もない。それでもあたしについて来れる?」
あたしの突き放すような冷たい声音に夏乃は怯んだように見えた。けれどそれも一瞬で。
次の瞬間には妖しいくらい美しくあたしに微笑いかけていた。
「夕俟兄様の寵姫様になら、例え殺されようと構いませぬ。私の命、姉サンに」
駆け出そうとしたあたしの腕を、夏乃が掴む。
「行くなら私も連れてってよね、刹那姉サン?」
「獄瀬さん?痛いかもよ?生きて帰れる保障もない。それでもあたしについて来れる?」
あたしの突き放すような冷たい声音に夏乃は怯んだように見えた。けれどそれも一瞬で。
次の瞬間には妖しいくらい美しくあたしに微笑いかけていた。
「夕俟兄様の寵姫様になら、例え殺されようと構いませぬ。私の命、姉サンに」