「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」
「そうさ。お前に謝らなきゃと思って、な」
「誰が謝って欲しいと申した?」
「そうは言ってもお前も女だし、初めては夕俟にって思ってたんじゃないかって。お前覚えてる?俺に抱かれた時、お前はずっと夕俟の名を呼び続けてた。それだけ愛してるんだろうって」
「解っていて中に…?」
「本当にごめんな。身体、大丈夫か?」




初めてのことで身体なんて気遣う余裕もなかったあたしは、中にされたのにも関わらず検査とかしていない。
マズったと焦った時にはもう遅かった。




あたしの身体を吐き気が襲ったから。




「そういや病院とか行ってな…うっ」
「姉サン?!」

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