「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」
『どうせ捨てる野の花なら、何もせず捨て置きなさいよ』




言った姉サンの潤んだ瞳に、何もしてあげられなかった私自身の無力さに頬を赤くなるまで叩いた。




私もまた解っていた。
大好きな人に愛して貰えない痛みを。




私は隼人が好きだ。
それはきっと姉サンにはバレている。
< 40 / 103 >

この作品をシェア

pagetop