「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」
「夏凪には忘れて欲しくないの。“本当の自分”を。あたしの見れなかった高みを飛んでほしい」




モデルらしい振り返りが決まってて、瑠愛らしい愛らしさが出るその立ち姿で。




「駄目かな?社長には“高みに飛ばされた”って言っておくし」
「るーちゃん…」




瑠愛の内なる声を聞き、あたしは力なく笑う。
はっきり邪魔だと言わないあたりは、あたしも瑠愛も似ているような気がする。
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