「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」
海底と地上に大きすぎて埋められない溝があるように。
埋まらない溝はあたしや瑠愛を締め付けるだけで。




「ばいばい…瑠愛」




届く前にいつもの如く堕落する。




そんなあたしに後方からかかる声は、求めるものとは違えど甘く、美しいそれで。
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