「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」
~夏乃side~
姉サンはいとも容易く男たちをのして、大切な友達を救い出した。私のお転婆ジャスミンは、誰より綺麗で美しい戦いをやってのけた。




『夏凪、お仕事やめなよ』




姉サンの友達が言った時、気付いたら私もお願いしていた。
だって私も姉サンの友達と同じように、姉サンに高みを飛んで欲しいから。




姉サンがお仕事をやめるのを承諾して、友達と甘くて、優美で、残酷な別れをし終えた後、私は姉サンに話し掛けるつもりでいた。

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